脱穀の手

巧みに手を動かし、

脱穀をしていく。

多分この先、

手で脱穀をすることなんて、

無いはずです。

 

その大きな可能性を秘めた、

小さい手は、ある日、

大きくて温かな愛情に、

満ちた手を振り払い、

自らの手で、

未来を掴んでいきます。

 

私たちが出来ることは、

備えるのではなく、

一期一会を重んじ、

その時が来るまで、

手を握りしめ、

その時が来たら、

笑顔で放すことです。