ふだん気にしない自分の足元に視線を落とすと、
人間界とは違った世界が、広がっていて、
よーく目を凝らすと、暖かい陽気に誘われて動き出した小さな命が輝いています。
幼虫から段階を経て、おなじみの虫へと完全変態していきます。
虫たちの営みを見ていると、温かい気分になります。
この虫を読んだ、大好きな詩
いっぴきでも
てんとうむしだよ
ちいさくても
ぞうと、おなじ、いのちを
いっこ、もっている
ぼくを、みつけたら
こんにちはって、いってね
そしたら、ぼくも
てんとうむしの、ことばで
こんにちはって、いうから
きみには、きこえないけど
題名 「てんとうむし」 作者 川崎洋